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岐阜ダイブ

9月2日‐1日目

岐阜県は郡上郡にやって参りました。部活の合宿です。
顧問の先生が鍾乳洞を見ようと言うので、美術部一同、謎の洞窟探検としゃれ込みました。
郡上郡は水の町。何処もかしこも湧き水だらけです。
名水を飲みながらぶらり、ぶらり。
池を泳ぐ、病気の鯉を見たりなんかしつつ、良い感じの木造ケーブルカ-で斜面を少々登ります。
ぎしぎし言うのがちょっと怖いけど、きっと外人は喜ぶに違いない。木造。
ケーブルカーと並行して、馬で上がれるコースを作ったら儲かると思うのですがどうでしょう。

鍾乳洞は寒かったです。

さて鍾乳洞を出たわけなんですが、ケーブルカーの乗車券を買ったとき「おみくじ引換券」を頂きました。売店で引いてみます。
お?やったー大吉だー!!!
しかも向いてる職業が著作業か画家!初めて言われた!劇的に嬉しいぞコレ!!
おいおい栗原才能あるんじゃねえの?いやある!きっとある!
やっぱりねー!イケると思ってたんだよねぇうん!!

『自信過剰が身を滅ぼす』



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・きついな このみくじ。

うわっ。何かすごい納得。
自信過剰ね・・・・しかも何度も繰り返し書かれてるよ。
そうだね・・・・栗原、自信過剰だよね。
わかったよ・・・・君の言うとおり、これからは戒めるよ。

こんなに心に響くみくじは、生まれて初めてです。


その夜、部屋でテレビを見ていたら心理テストがありました。
栗原は『自信過剰』でした。


・・・・・・・・・・・・・二度も言われた・・・・・・・・・・・・・




9月3日‐2日目

今日は旅館の前を流れる川に出て、写生をすることにしました。
最近絵を描くのがイヤになってきてるので、若干苦痛です。
さて、私たちの眼前に「飛び込み橋」がございます。
何でもよく人がダイブするので有名な橋だとか。
いや、身投げじゃなくて水遊び的な意味でね!

『橋から水面まで12mあります。不慣れな人が飛び込むと怪我をする場合があります』
そんな注意書きがあったりする、飛び込み橋。
実は昨日、旅館に着いてすぐに、部屋から目撃しました。
友人の「あー、飛び込んだ!」の声に窓の外を振り返ると、水面に水しぶき。
そして高校生らしき男子の頭が浮かび上がる。
「あー、くっそー見損ねた!」
悔しがる私。
と、橋の上に仲間と思しき数人の人影。
「おっ、第二陣か!?」
飛ーび込め!飛ーび込め!!
飛び込めコール。
一人の少年が欄干をまたぎ越える。
よっしゃあ行けー!!!
飛ばない。
なに愚図愚図してんだボケが!!
ギャラリー達も焦れている様子。
一向飛ぼうとしない少年を見かね、誰からかカウントダウンのコールが始まる。
「10,9,8,7,」
他のギャラリーも加わる
「6,5,4,3,」
もちろん私も
「2,1,0!」
飛っべぇ~~~!!!!!

飛ばない。

「飛べやコラァぁああああああ!!!!!」

しまった。声が大きすぎた。
気付かれた。

その後、他の仲間達数人が全員飛び終わっても、彼は欄干の外に立ったままであった。

そして、再び欄干をまたぎ、こっそりと橋の上へ戻った。


そんな情けない男が見られるのが、この飛び込み橋。
確かに水面を見下ろしてみると、相当怖い。
怖い怖い、怖すぎる。足の裏がむずむずする。
この土地の名物、飛び込み橋。
その時、思ったんだ。

『飛ばなきゃ、後悔する』

ここへ来たのも何かの縁。ここでなければ出来ないこと。
今でなければ出来ないこと。後で惜しんでも叶わぬこと。

「飛んでおけば良かった」と
後で思うくらいなら

飛んでみせよう飛び込み橋


顧問に知れたら当然怒られるだろうということで、お昼を食べ終わって先生が部屋でお昼寝の最中に。
美術部の合宿に、水着など持って来ているわけもなく。
Tシャツに短パンで、我向き合うは飛び込み橋。
川底の石で足を切ったらイヤなので、スニーカーを履いて飛び込み橋。
泳ぎは得意じゃなかったような気もするけど
川泳ぎ初体験だけど。
これで事故ったら本物の馬鹿だ。
服を着たまま泳ぐのは、上手い人でも困難だと
そう聞いたことがある。
溺れてたら助けて下さいと
水泳部と兼部している後輩に依頼する、情けないコーチを許して下さい。

さて、ついにその時がやって来ました。
橋の上に立ち、川面を覗き込みます。
「本当にやるんですか」
後輩の声に やるよ と応えて欄干によじ登る。

考えちゃいけない。
ここで立ち止まっていたら、恐怖が膨らむだけだ。
そして、昨日のあの情けない少年と同じ末路を辿ることになる。

考えちゃ、いけない。

遥か遠い川面。

躊躇っちゃ、いけない。

流れに泳ぐ小魚たちの影。



飛んだ。



あまりに、水面は、遠い。


もう着くだろうと思っても、まだ、着かない。


足の裏が、むずむずする。


こんなに長いこと、空中にいるなんて。


居心地が、悪い。


「きゃあ、怖い」
時間を持て余し、とりあえずそう口にしてみたが、それでも水面に着くまでにまだ少し間があった。
どっぼーーーん

巨大な水の塊が、私を下から呑んでいく。
無防備に伸びた右腕が、水面に叩き付けられるのを見た。
或いは見たと感じただけなのか。

気が付くと目の前は白く、私の意志とは無関係に、本能が手足を動かしていた。

両手が、水を掻く。上へ、上へ。
何を目指しているのかも、私にはわからない。
誰かの手が水を掻いているのを、私は傍観している。

水を掻く。
まだ水面に出られない。
このまま永遠に出られないのではないか?
はらはらしながら、傍観している。

急激に、浮上した。
自分の力でというより、何かに押し上げられたかのような、急浮上。
私の意識も、同時に浮上した。

―――水面だ。

途端に、沈みそうになる。
浮かんで来たのに沈むとは、どういう了見だ。
私は慌てて水を掻く。
し、沈む、沈むぞ。落ち着け自分。しっかり水を掻け。
そうだ、ゆっくりでいい。1,2。1,2。
漸く川の端に泳ぎ着く。陸に上がろうとして、私は足がガクガク震えていることに気が付いた。

陸に這い上がると、見ていた通行人から拍手が起こった。
「女の子なのに、すごい」
「地元の子?良く飛び込んでるの?」

昨日ここに着いた旅行客、美術部です!川泳ぎも飛び込みも初めてです!!

物凄い達成感だ。水泳部でもその他の体育会系でもないこと。
昨日の少年に勝ったこと。女の身で飛び込んだ分、男よりも勇気が買われているという事実。
全てが誇らしく、何かを制した気分ではないか。

調子に乗って、その日もう一度飛びました。



どうも、右腕の痛みが取れないなと思っていたら、数日後痣になってました。

不慣れな飛び込み、怪我の素



合宿残り2日、特に記すべきことなし

(美術部の合宿なのになあ・・・・)

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